ネットがざわついた。
「ブラック労働」とされているが、僕はこれは「ブラック」と思っていない。
アニメーターは個人事業主だから、自分を雇用しているのは自分自身だからだ。
だから「ブラック」と同列で語るべきでないと思う。
そもそもの構造として、アニメーターにお金が流れない、
その仕組みが完全に出来上がってしまっている。
加えて、アニメーターはアニメが大好きで、
とにかくアニメをつくりたいという人たちが多い。
強烈なやりがい搾取に自ら突っ込んでしまう。
ある意味共犯関係なのだ。
僕の友達にもアニメーターが1人いて、
会うたびに給与明細を見せてもらっていた。
本当に月7万とかそんな感じだった。
30歳くらいでやめてしまった。
1つとても気になるTwitterの投稿があった。
「これだけアニメ観てる方々が応援してくれているのに、アニメ会社が動かない理由は何だ。」
というものだ。
アニメを観ている人は本当にアニメを応援しているのだろうか?
本当????????
それに「応援」だけでアニメ会社が動けるものではない。
僕はアニメがすきだ、自分のベースのかなりの部分をつくったと感じている。
だけど、明日アニメがなくなっても全く困らないし、死なない。
生活必需品じゃない。
今、日本がどんどん縮小していくなかで、
生死に関わらないところからお金が引き上げられていく。
それでもアニメ好きでプライドが高く、
ドメスティックな人間が夢を語り、
無理にでも存続させようとしてしまう。
内戦をやっている場合ではない、
傷の舐め合いなんかやってる場合ではない、
全然外の世界を見てないよ、
中のこと、自分のことしか考えてない、
冷静に次どうするか考えて、「実行」しよう、
時代に会わない構造は早々に解体し、
新しく組み立て直さないと、本当に手遅れになる。
文化を失うレベルで。