代々木ではたらく

これからの働き方を考える

空気を売る、

昨日あるメーカーに打ち合せに行った。

そこで感じたことを残しておきたい。

 

最近の商売の流れの一つに、

「体験を売ると」いうのがある。

AppleGoogleなどが巨額を投じて、

みんなが使える便利なものを提供している。

「うちもあんなふうに商売できないものか」

と考える経営者は多いのではないだろうか。

 

先端テクノロジーの企業でなくても、

どんな商売にも機械的に適用できて、

簡単にベースをつくることができる、

基本的な考え方がつくれないだろうか。

 

体験を売る2つの要素は、

空間と時間だと思う。

 

A)空間を売る、

空間は、3つものがあれば面ができるという考えで実装する。

自社商品(サービス)を3つ組み合わせて価値を出すやり方。

 

B)時間を売る、

時間は、定期的に提供する考え方で実装する。

自社商品(サービス)を定期的に提供する。

 

これを素直に当てはめていく。

ざっくりだが1つの例だ。


八百屋さんの場合

A)空間を売る、

 玉ねぎ、人参、ジャガイモ、でカレーセットをつくる。

 料理体験会を開く

 

B)時間を売る、

 定期的に、野菜が届く仕組みをつくる。

 

 

床屋さんの場合

A)空間を売る、

 カット、メイク、マッサージ、で美女コースをつくる

 

B)時間を売る、

 年間プランをつくる。(定期的に髪をメンテナンスする)

 

 

などなど、

どんな商売でもまずは機械的に当てはめてみることができる。

AppleGoogleなどの、超絶な使いやすさや便利さがなくても、

体験を売ることはできるのではないだろうか。

 

「自社製品のこれを売りたい」という考えではなく、

基本にもどり、シンプルに

「どうすればお客さんは喜ぶのか?」

に戻って考えれば自動的に見つかるのではないだろうか。

 

物を売ることが目的ではなく、

その物で何を感じられるかという空気を売ることができる。