褒めてのばすか、叱ってのばすか、
どちらが人をのばすのだろうか。
「褒めてのばす」と決めている人がいるらしい、
必ずしもどちらかが正解という分けではないだろう。
部下が「褒められてのびるタイプ」かその逆か、
上司が「褒めてのばせるタイプ」かその逆もある。
その組み合わせでどちらにウエイトを置くか、
最適なバランスを探る必要がある。
以下、僕の個人的な感覚と、仮説レベルで恐縮だが、
その組み合わせで、ある程度ベースをつくることができないか、
探ることにする。
上司のタイプ
A)褒めてのばせるのは、人望があり、人気者。
B)叱ってのばせるのは、理詰め、仕事のエキスパート。
部下のタイプ
a)褒められてのびるのは、直感で動き、天才肌。
b)叱られてのびるのは、コツコツと努力する人。
A×a
人気の上司が、天才肌の部下を褒めたらのびる。
自分の特殊性を認められたと感じ、
その方向をもっと追求するようになる。
B×b
仕事のできる上司が、コツコツ部下を叱るとのびる。
仕事のやり方とか、文字通りコツを教えることで、
さらに知的な欲求を満たしていこうとする。
この組み合わせで最も効果的に機能すると仮定してみた。
逆に、B×aのパターンで考えると、
仕事のできる上司が、天才肌の部下をしかると、
部下は「理屈こねやがって!」となるのではないだろうか。
ただ、コツコツ部下も理詰め上司に褒められたらやはり嬉しいので、
どの場合も、褒めることに多少ウエイトを置いていいと思っている。