代々木ではたらく

これからの働き方を考える

無能を解雇する、

今日の東京は穏やかに晴れた。日中は暖かく、都内は紅葉が見ごろだ。イチョウの木の鮮やかな黄色と、快晴の空の青のコントラストが美しい。やはり、桜よりも紅葉の方が好きかもしれない。今日は野外のイベントもたくさんあったみたいだ。理想的な秋の休日だった。

 

webで「仕事ができない人」を全員クビにした結果・・という記事を読んだ。

「仕事ができない人」全員を解雇した結果 仕事の質が高まり業務速度も向上 - ライブドアニュース

これは海外での事例で、ネットフリックスが過去に実施したものだそうだ。100人くらいの会社で足を引っ張る30人を切った。3割の人が減ると、今まで通りの仕事量をこなすには1人ずつの負荷が増える。それでもネットフリックスは業績が上がったという。「他人の不十分な仕事をフォローする手間が減った」のだそうだ。本当にそれが理由?と思ったが、逆に、その3割の人間の仕事内容が、効率がマイナスになるほどひどいものだったのかもしれない。

 

同社が効率化に成功したのは「他人の不十分な仕事をフォローする手間が減った」これだけが理由ではないと思ったので、上記以外で、その時起きていた現象を考えてみる。

 

1、選択と集中

2、リストラされる恐怖

3、人件費が減った

4、コミュニケーションの改善

 

1、選択と集中

他人に足を引っ張られなくなったことよりも、これがが本丸かもしれない。今までやっていた無駄なことにかける時間が減った。能力の低い人がやっていた誰でもできる仕事が消滅したか、アウトソースされた。本当に必要なこと、利益のでることだけ選択し、有能な人材を集中させることで、効率化した。

 

2、リストラされる恐怖

こちらはあまり美しくないが、一時的にはかなり効果があったのではないだろうか。3割の人間がリストラされるなら、次は我が身と思っても不思議ではない。いやでも頑張るだろう。しかし、時間の経過とともにこの効果は薄れていくはずだ。

 

3、人件費が減った

これはまぁ、そのままの理由。だけど、IT系の企業で大部分をしめるのは人件費だろう。無視できない理由だと思う。少数精鋭となり、人件費に対するパフォーマンスがぐっと改善したはずだ。

 

4、コミュニケーションの改善

能力の低いものが会社を去ったことにより、コミュニケーションが劇的に改善したのではないだろうか?能力に大きな差があると、コミュニケーションすらままならないことがある。大人と子どもが会話しているみたいになってしまう。これが改善するだけでもかなりの意味がある。会社はあくまでも組織で動いている。個人の能力がいくら高くても、周りとのコミュニケーションが円滑でないと全体のパフォーマンスは高まらない。効率化する上でとても重要な要素だと思う。

 

 ネットフリックスの事例から、業務を改善し効率化するためのエッセンスを学ぶことができるだろう。何をもって「優秀」か?というのは組織や業種ごとに変わってくるかもしれないが、日本も日に日に成果主義が浸透しつつあることは確かだ。副業を認める会社も増えるなか、能力に対する厳しさは増していくだろう。