代々木ではたらく

これからの働き方を考える

明日の力、

今日と明日は何がちがうのだろうか?

 

越えられない闇

子どもの頃、眠らなければ明日は来なかった。今日と明日の間には、越えることのできない黒い闇が広がっていた。一度意識を失わなければ越えられない闇。今日のままの同じ自分ではその闇を越えることができなかった。1日と1日が、今日と明日が、完全に分かれていた。

大人になるとちょっと変わってくる。少し頑張ると、夜を越えられる。今日と明日を連結することができてしまう。同じ自分でも闇を越えられる。何だか、悪魔の契約みたいだ。まぁ、本当に悪魔の契約みたいなものなんだけどね。初めて夜を越えたときのことを今でも明確に覚えている。中学1年生のとき。時差ボケで眠れず、朝を迎えた。黒が紺になり、紫、オレンジ、黄色、白、水色、青、夜が明ける姿を初めて見た。かなりショックを受けた。眠らなくても明日が来るなんて、信じられなかった。

 

闇を越えた先 

今朝、徹夜気味で朝を迎えた、東京は曇り模様。松屋の朝定食をたべてお風呂だけ入りに家に戻った。この家も、今の事務所もあと2週間くらいでお別れ。とっても過ごしやすいいい家、とってもいい仲間がいる事務所だった。ちょっと寂しいが、ここで生活し、会社を立ち上げた思い出は一生残るだろう。1時間ほどで自宅を後にし、事務所へ戻った。雨が降りそうなどんより具合だったが、結局降らず。今日も穏やかな一日だった。

 

1年の終わりは1日の終わり

気がつけば11月も28日が終わろうとしている。今週末はもう12月。ちょっと、ちょっとまってよ!12月が始まってしまうと、全ての1日が連結されてしまうようで。1日単位のカウントダウンが始まり、次第に1時間単位のカウントダウンが始まってしまう。大晦日が近づけば、分単位、秒単位、今年のライフは0、来年が来る。と、そこは来年じゃなく今年、「さっき」はもう去年になっている。「あけましておめでとうございます」去年のことはもう何もかも忘れて、始まった新年を「おめでとうございます」と迎える。このとき、昨日と今日の間には1秒の断絶もなく、去年には考えられないようなおめでたい日が来る。

 

1月1日

元旦、昨日から何一つ、何一つ、何一つとして変わっていないのに。気持ちだけは、ものすごく変化する。一瞬でおめでたくなる。一瞬で新しくなる。一瞬で何か始めたくなる。凄まじい謎の力。誰かに元気づけられた訳でもない。本を読んで新しい考えを得た訳でもない。それなのに、今日と明日の間の闇は一瞬で何かを変えてしまう力がある。12月31日と1月1日の間にある闇と、今日と明日の間にある闇。どちらも全く同じ闇だ。闇を越えたら、気持ちが変わる。闇を越えたら、気持ちを変える。そう思って今夜を過ごし、明日の朝を迎えようと思う。

明日には今日を変える力がある。