店にとって立地はどれくらい重要なのか?僕の結論は、死ぬほど重要ということになっている。いつものようにwebを徘徊していたら、こんな記事をみましたよ。
富岡八幡宮での事件が、初詣の来客を減らしお店の売り上げに影響してしまうという記事だ。(事件内容については今回の趣旨ではないので触れない)お店にとってこれはつらい。そもそも、神社の力に売り上げが依存していたのがまずいとも言えるが、、予想できる範囲でもないだろう。不運としか言いようが無い。店というのはそう簡単に移動できるものではないから。そのため、場所の影響を受けてしまう。記事のように、立地は良い方にも悪い方にも大きな影響を与える。店をつくる際にはとことん立地を研究し尽くしてから出店しなければいけない。
今夜は店と立地について、考えてみたい。クリスマスも近づく今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか?街は師走でバタバタしてますね。プレゼントはもう買えましたか?まだという方も、もう買ったという方も少しの間おつきあい下さい。今夜もよろしくお願いします。
弊社は12月の上旬に本店を移動した。事務所を引っ越したのだ。偉そうに本店と書いても、本店しか無いわけで、書類上そう記述しているだけだ。以前の場所はとても気に入っていた。駅からも近い、コンビニにも3つくらい囲まれている。大通りが近いからバスタクシーにもすぐ乗れる。それなのに脇道に少し入るせいかとても静かだった。周囲の住民の民度もとても高く過ごしやすい場所であった。また、神社が近くにあり、周囲はちょっとしたパワースポットになっていた。この近くにある店は売れる。そういう噂もよく聞いていた。そのせいか僕たちは悪くない成果をたたき出し、少し広いところへ引っ越しできたわけだ。
飲食店の立地について
飲食店などは立地の影響を受けやすい代表例だろう。人の流れによって大きく売り上げが変わる。そもそも店を知らない人は来ないし、大通りの反対側にあると行きにくい。中が見えないと入りづらい。その要素を軽く触れると、駅の位置、コンビニスーパーなど日常利用する他店の位置、大きい会社の位置、車の進行方向、信号機のタイミング、太陽の位置、他のビルの高さ、路地の広さ、見通しの良さ、看板の色やサイズなどなど、人の流れを考慮するべき要素は膨大になる。 味がおいしいから人が来るなんてのはまず考えない方がいい。うまい店なんて無限にある。僕はまずい店にも行きまくっている。ほとんどの人は道を歩かされていて、見つけたら盲目的に入るくらいの単純さで動いていると考えた方がいいだろう。なんか入っちゃったんだよねーみたいなノリがベスト。つぶれない店になる。
店ではない事務所も立地がカギ
冒頭にも申し上げた通り、僕も立地の良さで売り上げをのばしてきたと少なからず感じている。僕の会社は店ではない。人が来ることなんて週に2、3回。社内で静かに仕事をしている。立地なんて直接関係がない。一見そう思う。実際疑心暗鬼だ。でも、その要素は確実に影響を与えると感じている。いい立地にいることで気持ちが高まる。紹介しやすい。人を呼びやすい。それが実際に呼ばなくても余裕となってじわじわ効いてくる。ハロー効果も生まれる。それだけではない。いい立地だと社内で働いてくれる人がとても楽だ。出勤にストレスが無いだけで仕事の効率はあがる。近所に美味しいお店があればお昼は幸せだし、夜も楽しい。必要なものは近場で何でもそろう。物流のスピードもいい。そんな環境なら、良い成果があがるのは当然だろう。
地方から東京を煽るあの方について
立地のことを考えるときに、じゃぁあの人はなんなの?ってことになりそうなので、ちょっと触れようと思う。地方の山奥に移住しても売り上げはまあまあ上げているようだ。インターネットが普及しまくっている今、どんな僻地にいても仕事ができるぜ!東京なんてクソみたいなところにいなくても億行っちゃうぜ!って感じで。元気で結構なんだけど、でもさ、昼飯にめちゃうまな中華とか食いたいじゃん。徒歩1分で超うまいコーヒーとか飲みたいじゃん。クロワッサンとか、あつあつなベーグルとか食いたいじゃん。冬の寒空に一瞬でコンビニに到着したいじゃん。おでん食いたいじゃん。まぁ、あの人的には地方から東京をディスすることでお金を生んでいるから。僻地にいなければ成り立たない仕事だから、そういう意味で立地は最高なのだろう。煽るために有利な立地なのだよあれは。だから下手に都市部に出てこれない。便利な場所に出てきた瞬間彼にとって最悪な立地になってしまうのだ。
立地は重要。