1月4日。今日が仕事はじめだった人も多いだろう。お正月の雰囲気は一変し、朝の街は仕事に行く人たちが多かった。弊社は世間の目を気にしつつ、いい感じの落としどころとして、5日から仕事始めとした。すぐに土日になるので気分がいい。明日からまた日常が戻ってくる。僕にとって今日はお正月気分最後の日、今夜はまったりカフェからブログを更新している。店内は年始の挨拶でにぎやかだ。
2018年の仕事を始める前に、今一度、働くことについて考えたい。ここ最近、仮想通貨が元気すぎて労働の価値が暴落しているという話をあちこちから聞く。仮想通貨買ってしばらくほっとくだけで月収、いや、年収ほど稼げてしまう。僕は仮想通貨ウエルカム派なので、元気なのはとても嬉しいのだが、これはみんなのパワーを集めた元気玉的なものだということも忘れてはいけない。含み益は誰かの元気の結晶だ。ちょっと横道にそれたが、働くことの意味を見失いかけつつある気がするので、この機に働くことについてゼロベースで考えてみることにした。本質見失ってない?ってことで。
それでは今夜も宜しくお願いします。
今までの働き方の問題
社会に出て仕事を始めるとき、何を基準にその仕事を選んだだろうか?もしかしたら、仕事を選ぶというより会社を選んだという人も多いのではないだろうか。給料は高いか?休みは多いか?自分にできる仕事か?などを基準に選んだのかもしれない。会社に入った後は、社内評価や上司からの評価、売り上げなどの数字を上げていくことを目標に仕事をしてきところもあったのではないだろうか。しかしそれらは本来の目的ではないはず。その先にいるお客さんや、本来の価値を軽視し、会社の中での自分の評価はどうか?とか、上司の評価はどうか?ライバルには勝っているか?ということを優先してしまってはいないか。右肩上がりの時代ではそれでもよかった。よかったというより積み上がる利益でそれが見えなくなっていた。そんなことどうでもよかった。
しかし、右肩上がりの時代が終わり、利益の山が崩れ、隠しきれなくなった問題が最近いろいろなところで露出しだした。表面上の数字だけを見た偽装や、上司や会社の目や、自分の生活のための長時間労働。社内政治。閉じた組織でおこるセクハラやパワハラなど様々な問題。だれもお客さんのことを見ていない。ここ数十年の働き方は、お客さんよりも組織に注力しすぎた。しかし、平成はもうすぐ終わる。そんな腐りきった組織は生き残ることはできない。
これからの日本は人口問題が大きく横たわり、簡単には成長できないことが確定している。そんな中でいかにロス無く、効率的にエネルギーを価値に変えていくかが重要になるだろう。組織の中で力を制限され、縛られるわけにはいかない。お上の顔色をうかがい、表面的な数字を立て、偽装していくことに無駄な労力をかければ、成長は無い。
もし仮に、組織の中で成功し評価されたとしても、それで得られる対価は本当に少ないだろう。1万円の昇給にどれほどの労力をかけ、ロスを生み出せばいいのか。(対して会社側にとっても人を雇用するリスクがガチガチで成果に対してまともなリターンを出すこともできないという悲劇、これは早急に変えなければ本当に組織は崩壊する)
組織人としてではなく、一人の個人としての活動を。
これから大切なこと。
「これから大切なこと」というのは今までも大切だったにもかかわらず、無駄なことに幾重にも覆われて、見えなくなっていたことだ。みんなを喜ばせるために自分ができることはなにか?。それをシンプルに取り出し、純粋に心血を注いでいこう。幸いなことに、組織という無駄な装置を介さなくても、個人個人が直接社会に参加して、直接力を発揮することができるようになっている。会社という中央に管理されなくても、独立したそれぞれの個が必要に応じて結びつき、社会をかたちづくる。そんな環境はもうずっと前から目の前ある。
これから先の価値を生む順番
1、社会の中で自分がどう生きるか、何が得意か、何が好きか
2、自分の特技で相手に喜んでもらう
3、それが社会に価値を提供する
これからの働き方の流れは、まず自分がどう生きるか、何が好きか、何がやりたいか。そこから始まる。自分の得意なことを熱っぽくやる。それが誰かに伝われば興味をもってくれる、そして喜んでくれる。その流れが結果的に社会対する自分の価値になっていくだろう。 数字的な結果を追うより、まず先に自分の「心」がどこにあるかを見つけ、相手の「心」にぶち当てていく。心を揺らすことができればその後に結果はついてくる。この流れは古くからのビジネスの流れでもあったはずだ。シンプルな働き方を取り戻そう。
個がシンプルで心ある働き方を取り戻すことができれば、その先に、組織としてシンプルで心ある働き方を取り戻すことができるかもしれない。もしかしたら「失われた」過去を取り戻せるかもしれない。