今日の東京は妙にあたたかく、湿度もあったため春のようなお天気だった。風も強く吹き、より一層春感が増していた。僕は事務処理で1日外を歩き回っていたため、つかの間の春を楽しんだ。
役所に行ったり、警察署に行ったり、銀行に行ったりしていたら、近い将来、銀行口座が有料になるかもしれないというニュースが飛び込んできた。日々使っている自分の口座を維持するために手数料がかかるようになるかもしれない。日本が成長できてない現実を隠しきれなくなってきている。
余裕なくした銀行、口座維持手数料は仕方ない? WEDGE Infinity(ウェッジ)
口座維持手数料の話は、去年の年末くらいからニュースで耳にしていた。お正月実家に帰省したときもこのネタが話題にのぼっていた。「お金を安全に保管してもらうためには必要なんじゃないの?」とか、「我々が銀行にお金を貸しているようなものなのに、何で手数料かかるのか?」とか。僕も両方の立場とも理解できる。銀行がどちらの態度をとるかで実際の試行や、サービスに違いが出てくると思う。
お金を安全に保管するサービスに
今の銀行預金は、僕たち個人や企業のお金を銀行に保管してもらっているとも言える。安全で、いつでもコンビニで引き出すことができるし、クレジットカードを使ったり、webで簡単に買い物をしたりできる。この恩恵はかなり大きい。これが利用できないとなればものすごい不便だろう。家に大きな金庫を置いたり、パンパンのお財布を持ち歩いたり。いつ現金が盗まれるか分からない恐怖で夜も眠れない。電子マネーや暗号通貨などの技術も落ち着かない現状では、現金の管理はまだまだ重要だろう。それを銀行にお願いしていると考えれば、口座維持手数料も仕方ないのかなと思う。
口座維持手数料が導入された暁には、「現金の安全な保管」という意味合いがさらに強くなるだろう。心情として預金者が求めるサービスもより大きくなるのではないだろうか。営業時間の拡大、ATMの手数料や振込手数料などを無料にしたり、ペイオフの金額を引き上げたり。その他、サービスの充実が求められることになりそうだ。
個人的には、特にATMの手数料は高いと感じている。銀行に預金していても利子はほとんどつかないのに、ATMで下ろしたり送金するだけで大きく手数料が取られる。これで十分口座維持できるんじゃないの?とも思うのだが、、ATMの手数料を一定額以上払っているなら口座維持手数料は免除してくれてもいいんじゃなかろうか。
いろいろな金融テクノロジーが次々に生まれる今。将来的には「銀行」という仕組み自体が超縮小していき、個人で銀行口座を持つということが特殊なことになる可能性もある。銀行にお金を保管してもらうなんて超お金持ち!みたいな。富豪向けのサービスになるかもしれない。逆に、テクノロジーを扱えない人たちは、現金主義に戻り、給料を現金で手渡ししたり、タンス預金したり、アナログな世界に戻ってしまうかもしれない。
価値の仕組みが次々と生み出されている今、銀行は大きく変化する必要があるだろう。