代々木ではたらく

これからの働き方を考える

ぼっちに優しい飲み屋(後篇)、

昨日は「ぼっちに優しい飲み屋」を探すための条件を考えてみた。今日はそれについての細かい理由をたらたらと書きながら、最適なお店像を浮き彫りにしていこうと思う。そうは言いつつ、実はお店づくりを密かに計画するための参考資料を作る目的もあったりする。(別にぼっち専門店を開店しようとしている訳ではないけど)そしてもう一つの目的は、自分の今の事業にもいい影響を持ち帰りたいと思っている。飲食店はお客さんごとにPDCAが発生するわけだから、試行錯誤の回数は自然と増える。他のジャンルの仕事にとっても参考になるところが多いはずだ。たくさんのお店を見てまわることで多くの学びを得ようと考えている。

 

まずは「ぼっちに優しい」とはどういうことかをおさらいしておく。昨日の記事でこう書いている「僕は飲みながら読書やもの書きをするので、それに適する環境を重視した。旨いものを少しづつ食べられて。 10度前後の酒をゆっくりちびちびやれる店が必要だ。」この観点から理由を述べていく。面倒くさい客なのは重々承知の助で本当に申し訳ないのだが。お付き合いいただけるとありがたい。

 

・お店の窓が大きく中の様子が見える

初めて行く店はどんな場所であれ、ちょっと怖い。外から中が見えないお店というのは、それだけで入るためのハードルが上がってしまう。中を見れず入った瞬間「やばい店に来ちゃった」となっても、即帰る訳にもいかない。微妙な空気が流れる。窓から中が少しでも見えれば、どんな雰囲気か?どんな客層か?金額感は?などの情報がだいたい分かる。それに、夜道に光が漏れていればそれだけでほっとしたりする。少なからず印象も良くなる。

 

・ワインの種類が豊富

一人で飲みに行ってビールや酎ハイをガンガン飲むのも品がない。それに、読書とか物書きをしながら飲むことを想定しているため、あまり頻繁にグラスに手をのばしたくないし、完全に酔ってしまってもいけない。10度くらいのお酒を少しづつ飲みたい。リラックスして頭の回転を良くする程度でいい。日本酒もいいのだけど、おちょこが小さいため頻繁に継ぎ足す必要がある。これでは読書などの集中を途切れさせてしまう。やはりワインが最適かなと思う。ワインは種類が無限にあるため、常に新しい発見もある。それに、ワインを飲みながら本を読むと、なんだか知的な雰囲気を醸し出す気がする。僕は白ワインがメインだ。(赤ワインを飲みまくって体が紫になったことがあるので笑)

 

・せますぎない

極度にせまいと、店員さんや他のお客さんとの距離の取り方が難しくなる。一人で飲みたいのに、話しかけられたり、他人の会話がガンガン聞こえてしまっても気が散って良くない。自分の時間を邪魔されない適度な距離が必要だ。すこしのノイズは逆にいい効果もある。席数的には20〜50席くらいがいいのではないだろうか。

 

・カウンター席に通されない

・店主が寡黙

一人だとカウンターに通されてしまうことがある(当然なのだが)。これも距離の問題なのだが、店員さんや他のお客さんに声をかけられてしまう可能性が上がってしまう。カウンターではなく2人対面の小さいテーブルが最適だと思う。反対側の席に自分の荷物や、コートなどを置きたい。また、店主が寡黙なタイプだとさらに良い。別に他人との会話をしに来ているわけではないし、寂しいから来ているわけでもない。話しかけられたら、もうその店には行かないという人もいるらしい。

 

・少し暗い

一人の時間により集中するためにあまり明るくない方がいい。視界からの刺激をなるべくやわらげ、心拍数を落す。集中して本を読んだり、冷静に考えたりしたい。ワインをごくごく飲んで冷静でいられるかどうか不明だけど。

 

・オススメメニューが黒板に書いてある

これはぼっち飲みにかかわらず重視したい。高級店を除いて、庶民的な居酒屋は黒板にその日のオススメが手書きで書いてあるところはうまいことが多い。季節の旬の食材を入れていたり、たまたま手に入ったレアな食材を使ったり、新しいメニューを考えたり、その日しか食べられないものがあったりする。毎日手書きしているようなお店は、その日に特に美味しいメニューが載っている。お店の工夫や姿勢がよく分かる部分だ。

 

・大学生の集団がいない

・常連さんが幅を利かせてない

大学生の集団は論外だが、常連さんが幅を利かせている店は避けたい。常連の集団は特にたちが悪い。うるさい。集中力を乱されるのも嫌だし、店員も一緒に話し込んでいたりして、対応も悪くなる。常連さんが大切なのは良くわかるが、新規のお客さんを大切にできない店がこの先流行るわけもない。

 

・長く居てもおこられない 

1、2杯のワインと、少しの食事で長く居ても嫌な顔しない優しいお店がいい。そんな店なら何度でも行きたくなるので。是非ぼっちでも受け入れてもらえると嬉しい

 

そんな訳で、今年1年ひとりぼっちでいろいろなお店を開拓していこうと思う。具体的な店名をあげて紹介することは基本的に考えていないが、是非紹介したいお店を見つけたらブログに書くかもしれない。とりあえず今は自分が心穏やかに読書できる飲み屋を探しまわりたいと思っている。同じ店には行かないで常に新規のお店を回っていくつもりだ。