代々木ではたらく

これからの働き方を考える

石と棍棒で戦う、

弊社では初任給(基本給)月給30万円で、残業もなくカレンダー通りの休日。しかし年功序列で昇給していくわけではなくて、初任給からいかに上げていくかという感じだ。30万円OKであれば、無理に昇給を目指す必要はない。家に早く帰って自分の時間や、家族の時間をつくるのも幸せだし、時間も個人資産の一つだからだ。そのバランスを自分で判断してもらう。

ある条件をクリアすると(難しいことではなく、お客さんと交渉できるかどうか、指示書が作れるかとかそういうことだ。)仕事をやった分だけインセンティブが乗る。基本給30万円に、数10万円プラスされていき、結構大きな額になっていく。そのインセンティブを計算するときに2種類の内訳を作っている。それは「作業」と「仕事」だ。

 

・「作業」というのは決められたことをやる。ルールやガイドライン、仕組み、設計図などに従って、その通りに働くこと。

・「仕事」というのは「作業」を生み出す側の方。ルールを作ったり、ガイドラインを作ったり、仕組、設計図を作ったり。新しいアイデアを生み出すこと。

 

以前の記事で少し触れているので、詳しくは下記を読んで欲しい。

works.noayos.com

 

「作業」と「仕事」では「仕事」の方が付加価値が高い。これは難易度とはちょっと違う。難易度でいえば「作業」の方が難しいこともある。考え方や、頭の使い方が違うのだ。弊社ではもちろん「仕事」の方を優遇していて、いかに「作業」から離れ、「仕事」をしてもらうかを考えている。インセンティブの計算も、後者にウエイトがある。「作業」をやっていると、時間をどんどん消費していく。結果を出すために一定の時間が必ずかかってしまうからだ。そして作業にはテクノロジーがいる。電源や、設備など、物理的な資本を使うことが多い。半面、「仕事」の方は時間に縛られず、アイデアが評価される。一瞬でアイデアが出てしまえばそれでクリアだ。仕事終了。しかしこれには「頭」がいる。ぼーっとしていたのでは何も生まれない。逆に何も考えずに働きたい人は「作業」の方が楽かもしれない。

例えば、10時間あるとすると「作業」は5時間かかれば2件。「仕事」は2時間で終わらせれば5件できる。「仕事」の方にシフトしていけば、給料は上がり、かつ体力を削らずに効率的に働くことができる。

 

「仕事」は頭があればできる。アイデアを出し、指示書を作って作業者に渡す。いつでも、どこにいても、仕事ができる。カフェでもいいし、自宅でもいい。どこか山の奥や、南の国でもいい。それは究極、紙とペンだけでできる。電源も必要ない。僕個人や、組織としても、何か設備やテクノロジーの力が必要な働き方から、何もなくてもできる仕事に徐々に移っていこうと思っている。シンプルで汎用性の高い状態にしておいて、いろいろな環境に適応する。ただ、テクノロジーを捨てると言っているのでは全くない。技術もどんどん進歩し変わり、一定ではない。もし便利なものが使えるのであれば適宜乗る。そこを分けて考えるという話だ。

 

アインシュタイン先生によれば、第四次大戦は石と棍棒で行われるらしい。

アインシュタインの予言 - Wikipedia

 

テクノロジーに依存しない働き方をするためには、仕事の源泉を抑えておくことだろう。「どうしたらうまくいくか?」という「解決方法」をとにかくたくさん経験して、勉強して、蓄積しておくことだと思っている。そして常にどうしたらもっといいか?と考える。頑張るのとはちょっと違う。どうすればもっと楽になるかという方向もあるから。

 

紙とペンでもうまく立ち回れるように、面白い作戦を考えていこうと思う。僕がブログで文書と思考の練習しているのもそのあたりに理由がある。