今日は本当に暖かでしたね。春ももうそこまできているようです。世間は二人の羽生さんで盛り上がっておりました。僕はどちらもほとんど興味がないのですが、若い人が素晴らしい成績を収めるっていいですよね。とても元気になるというか、勇気付けられます。彼にできるなら自分にも何かできるかもしれない!って思えてきます。
何か、達成困難なことがあって、「自分には無理だ、常識的にできない」って思っていることでも、前例ができた瞬間、できるようになることがあります。彼に、彼女にできたのなら自分もできるかもしれない!って。1人の天才が、他の人たちの成績を一気に底上げしていきます。
いきなりゲームの話になってしまい恐縮ですが、わかりやすい例があります。メタルギアシリーズという3Dのアクションゲームがあります。これはTVゲームだったのですが、携帯ゲーム機で初めて新作を出すときに、何故かカードゲームになってしまいました。メタルギアは3人称視点の3Dアクションが面白いゲームだったので、とても残念だったのを覚えています。何故こうなったかというと、携帯ゲーム機の小さい画面で3Dのアクションはできないだろうというスタッフの思い込みがあったそうです。でも、海外のメーカーが別の3Dアクションを開発しました。携帯ゲーム機の小さい画面、ローパワーでも、面白い3Dアクションゲームが作れるということを証明したのです。それが前例となり、その2年後、メタルギアソリッドポータブルオプスとして、3Dアクションのメタルギアができたということです。このゲームはとても人気になりました。
スポーツの世界でも同じように、前例ができるとあとが続くことがよくあります。新記録を出すと、それに続いていい記録が出てくるというのはよく聞きますし、野球の野茂英雄選手がメジャーリーグに行った後、次々と日本人メジャーリーガーが活躍しはじめたという例もあります。人間の力っていうのは割と相対的なものなのかもしれませんね。新しい力、前例に引っ張られてみんなの能力が向上していきます。
若い人たちが不可能に挑戦し、可能にしていく姿は特に強い牽引力があると思います。今後の人間のパフォーマンスを一気に押上げ、変えていく力を感じます。もしかしたら、自分たちでもできるんじゃないかって。超普通な一般人である僕も、少なからず、そして確実にその恩恵をうけて、元気や勇気をもらっています。超えられないと思っていた壁も、そのハードルの高さが分かっていなかっただけ、誰か最初の1人が超えていったら、その後はどんどん続いて超えられるようになるのかもしれませんね。10人のおっさん役員より1人の若者に引っ張られる方が、よりよい未来が来るような気がします。