最近、密かで静かな抵抗をしています。仕事上で理不尽な人間とはなるべく付き合わないようにしているのですが、それでもそういう人と接しなければいけないことがあります。初めて仕事をする人とかは素性が分かりませんし、クライアントさんのおつきあいの手前とかも避けられません、ギャラが良かったりすると流されたりもします。出会い頭の事故的に接しなければいけないこともあります。そういう避けられない状況で相手が理不尽ボーイだった場合、とても最悪な目にあいます。
夜24時を過ぎてから電話をかけてくるとか、打ち合わせの時間に遅れるとか、日曜日に仕事を入れようとするとか、そのほか諸々。自分がされて嫌なことを、相手には普通にやってくるのです。そういう人は、得てして育った環境が悪く、全く悪気がないのでとても厄介です。このような事態に遭遇したら、即関係を切るのが一番効果的です。間違っても指摘してはいけません。絶対に修正されることはありません。が、先に書いたようにそうもいかないことが度々あります。
僕もそういう事態に遭遇することが何度もありました。もううんざりです。そういう理不尽ボーイが周りにいるという時点で恥ずかしいです。僕の質が下がります。(本当は僕の質が低いからそういう人が周りにいるのですが。)こういった育ちの悪い人たちに対して、僕は最近めちゃくちゃ甘く対応しています。
具体的に以下のような感じです。
深夜に電話をかけてきた人に対して、1度目は出ずにすぐに自分から掛け直します。そして「夜分遅くに大変大変恐縮でございます」と冒頭から、これでもかというくらい謝り倒します。「こんな遅くに電話かけてきて、なんなんすか?」と言うこともできますが、逆に平謝りすることで、暗に「この時間に電話をかけてくるということは、僕にとってこれくらい謝らなければならない事案なんですよ」ということを、こちらから提示します。口頭では謝っているだけなので、形式上相手を攻撃している感じにはなりません。これが密かで、静かな抵抗です。日曜日に予定を入れられた時も同じです。「お休みのところ大変恐縮でございます」と。世間は「お休み」なんだよコノヤロー!という情報を裏からお知らせしていきます。
当然1回目では気が付きません。相手はそういう理不尽をなんとも思っていませんから、ただ「丁寧な人だなー」という感じで終わってしまいます。彼らの周りには同類がたくさんいますからね。クソアポなんて日常ちゃめ仕事なのです。それでも何回も繰り返し頭に叩き込んでやればだんだん気づいてきます。気づくというか「なんとなく日曜日の対応が違うな、、なんでだろう、、」と、そういう雰囲気れになっていきます。一応人間ですから、有機脳を持っています。理解はできなくとも、同じことを繰り返されるとだんだん雰囲気を読み取っていきます。理不尽ボーイを徐々に柔らかボーイにしてあげるのです。彼らも社会の暗黒面に支配された被害者なのですから、救ってあげなければいけませんね。