こんばんは、よしけです。都内のお天気はどうでしたか?僕はここ二日ほど、東京を離れており、24日夜に都内に戻って来ました。ちょっと湿度が高めで、むしむししていましたね。もう梅雨入りの感じがでてきているのでしょうか。
2018年、年明けから1日も空けることなく事務所で仕事をしてきました。この2日、少し距離をとることで、頭が整理された気がします。「休みなんかなくても全然平気だ」とのたまっている僕ですが、物理的に作業場と距離をとることで、見えてくるものもありますね。
美術のトレーニングにデッサンというものがあります。
素描(そびょう、すがき)、デッサン(フランス語: dessin)、ドローイング(英語: drawing)とは、物体の形体、明暗などを平面に描画する美術の制作技法、過程、あるいは作品のこと。素描 - Wikipedia
主に絵を描く練習として、美大生や美術予備校などで行われているものです。デッサンをやる意味は、インプットとアウトプットを確実にやれているか認識するということだと思います。「美しい絵を描く」というのはそれができてから。以降の目標になります。見たものを見たまま描くというのは意外と難しく(というかほぼできない)デッサンはそれができているか最もわかりやすく、シンプルに確認できる手段です。インとアウトを正確に知る。これはデッサンに限らず、いろいろなことに応用できる考え方だと思います。僕もデッサンを少しやっていたことがあります。現役で美大に入れるほど上手くならなかったのですが、この意味を理解できたことは大きな収穫だったと思っています。
描いている途中で、うまく進行しているか確認する方法があります。それは、絵から5mくらい離れることです。描いているときは画用紙に近すぎて、全体が見えません。バランスよく描けているか分からないのです。目のレンズによる歪みもあるかもしれません。絵から離れて、全体のバランスを見ることができれば変な部分が発見できます。慣れないうちはデッサンの途中で何度も席を立っていました。離れて見ないまま完成に近づいてしまうと、あとから歪みを発見しても、直すのはかなり難しくなってしまいます。
仕事も、日々の生活もそれと同じだと思います。一部の活動に注力して、磨き上げ、尖らせていくことはとても強力な武器になると思いますが、歪みに気づかないまま、進んでしまうといつか大きな壁にぶつかってしまうでしょう。近くにずっといると見えないことがあると思います。定期的に物理的・時間的に離れて全体を俯瞰することができれば、変な部分が発見できるかもしれません。東京にずっといすぎるのも良くないのかなーと思います。今は地球まるごと一気に動いてしまいますからね。